工場見学
醤油工場
しほうゆえん
紫芳遊苑
新鋭設備を導入した醤油工場
「紫芳遊苑」は昭和51年(1976)、清らかな水と緑に恵まれた大村市の65,000m²(約2万坪)の敷地に完成した醤油工場です。工場には、自動円盤製麹装置や諸味発酵タンク、ボトリングライン、立体自動製品倉庫が導入され、チョーコーの新鋭設備への取り組みをかいま見ることができます。なお金蝶ソースや酢の製造は「金蝶工房」で行われています。
■ 原料サイロ
原料の大豆と小麦が入っているサイロです。右の背の高い2本が大豆用で、左の背の低い2本が小麦用になっており、各々100tの容量になっています。
■ 製麹室
室(むろ)は2階建て構造の円盤製麹装置で、2階の床はステンレス製の網になっており、そこに原料が入ります。1階は空洞になっており、その中の空気が2階の床の網を通して送られるシステムになっています。
この中で3日間かけて麹が作られます。その間の温度や湿度の管理は、この部屋の中にあるコンピューターによって自動(無人)で行われます。
■ 屋外発酵タンク
麹と食塩水を混合し発酵、熟成させる場所。
■ 充填ライン
当社には充填ラインが3つありますが、その中の1つで瓶とPETの兼用ラインです。このラインは500ml~1.8Lの容量の製品が充填可能で、生産能力は1時間で最大7200本です。容器は自動供給され、無菌空気及び水での洗浄後に充填・キャッピング・ラベリング・箱詰め・パレット積み・倉庫への搬送と全て自動化されており、4名の人員で稼動できるようになっています。
残りの2ラインは500ml・1L・1.5Lの製品が充填可能なPET専用ラインと、容量の少ない小瓶専用ラインがあります。全てのラインで製造された製品は、自動的に立体自動倉庫へ搬送されます。
■ 立体自動車倉庫
横6列、奥行き30連、高さ12段の2148個の収納スペースをもつ倉庫です。搬送されてきた製品を「モノリフト」と呼ばれるリフトがパレット毎に空いているスペースへ収納してくれます。全てが無人のコンピューター管理ですので、出荷の際に同じ品種でも日付の古い順に自動的に運び出してくれます。この倉庫を満杯で、1LのPET容器で約100万本が入ります。
■ 試験室
各製造工程ごとに提出されるサンプルを分析し、規格に適合しているかどうかを検査する部署です。特に醤油についてはJAS(日本農林規格)マークを付けている関係上、厳しくチェックされています。工場から出荷される製品は、全てこの部署での検査に合格したものですから、安心してご使用下さい。
また、この部屋では醤油に関する研究や、新製品の開発なども行っています。