2025.09月の料理
さらし鯨のみそ汁と辛子酢みそ和え
長崎では正月やお盆といった帰省時やハレの日に欠かせないクジラ料理。今回は、手に取りやすい「さらし鯨」とみそこしいらずのすりみそを使った2品を紹介します。「さらし鯨」は「おば鯨」とも呼ばれ、尾びれや本皮の部分のこと。煮ると縮みやすいので、みそ汁を注ぐことで大きさと食感を保ちます。ちりめんかえりをだしとしても具材としても味わいましょう。
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材料(4人分) |
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| 【みそ汁】 | |
| さらしクジラ | 80g |
| ゴボウ(ささがき) | 40g |
| 水 | 4カップ |
| ちりめんかえり | 20g |
| 田舎みそ すり | 50g |
| 【辛子酢みそ和え】 | |
| 三つ葉(1cm幅) | 3本 |
| さらしクジラ | 80g |
| キュウリ(薄切り) | 1本 |
| パプリカ(薄切り) | 適量 |
| <A> | |
| 田舎みそ すり | 大さじ4 |
| 砂糖 | 大さじ2 |
| 酢 | 大さじ3 |
| 練りからし | 小さじ1 |
レシピ
[1] 【みそ汁】を作ります。鍋に水・ちりめんかえり・ゴボウを入れ、ふたをせずに中火で5分程度加熱します。沸騰したら火加減を調整しながら、さらに5分程度加熱します。
[2] ゴボウに火が通ったら弱火にしてみそを加え、再び加熱します。
[3] さらしクジラと三つ葉をお椀に入れ、[2]を注ぎます。
[4] 【辛子酢みそ和え】を作ります。ボウルにキュウリとパプリカを入れて混ぜ、さらしクジラを加えてさらに混ぜます。
[5] 別のボウルに<A>を入れて、よく混ぜ合わせます。
[6] [4]を器に盛り付け、[5]を添えます。
技ありポイント
●ゴボウは切った後、水に浸さないこと。栄養とうまみが逃げてしまいます。
●ちりめんかえりの臭みを逃がすために、加熱する時はふたをしないこと。
●沸騰した後は火の強さを調節し、表面がコトコトとやさしく波立つ状態を保ちます。目で見ながらこまめに調節しましょう。
●ちりめんかえりはちりめんじゃこ、いりこ、煮干しでも代用できます。
●練りからしは水分が出てしまうので、あえる場合は食べる直前に。
●<A>のみそダレは豆腐や焼きナスに付けても美味。冷蔵庫で1週間程度保存できます。
教えてくれた人
脇山順子 さん







